【フリー】abc林の日々雑感~思うところを徒然と~ 66(2021.3.23)

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「7つの習慣と、V・E・フランクル」

私が若いころ、上司から「これを読め」と一冊の本の購入を指示された。(渡されたわけではない。) その本の題名は「7つの習慣」、全世界的なベストセラーでありある程度のポジションの方なら一度はその名を聞いたことがあるだろうし、もちろん読まれた方も多いと思う。

私も若かりし頃に(上司の指示によるので自発的に、ではないが)読んでおり、非常に感銘を受け、それから「7つの習慣」は今でも私のバイブル的書籍の一つである。

その中で特に印象に残った一節が「人間と動物との決定的な違いが、『意思』の存在だ」というものだった。「『褒められればうれしいし、叱られたら悲しい』という『刺激と反応』には、その間に人間だけが持つ『選択』がある」というもので、これを「選択の自由」とした。要は「叱られたとしても、悔しい出来事があっても、それを喜んでもいい。人は刺激の結果を選ぶことができる」というものだ。

「7つの習慣」の中ではその一説の説明に、オーストリアの精神心理学者であるヴィクトル・E・フランクル博士の第二次世界大戦下におけるナチスの強制収容所収容の経験を記載していた。

私はその一説から「選択の自由」という概念を学び、その後の人生に生かしてきたと思っている。とても感銘を受けた内容だった。

さてそんな体験から20年以上が経過した最近、とある勉強会で「夜と霧」という書籍を紹介された。それはナチスドイツ占領下におけるヨーロッパの強制収容所体験を綴った書籍で、著者はヴィクトル・E・フランクル博士とのことである。つまり「7つの習慣」で引用された文章の原著、である。

私は早速購入し、読み始めた。
恐ろしいほどに淡々と著者自身の経験が書かれていた。
それはいわゆる有名な「アウシュビッツ」でのことではなく、もっと小さな、そして小さいからこそ起こっていたもっと過酷な現実だった。

このようなことがたった80年前に実際に起こっていたということに、小説ではなく現実のことだったということに実感がわかない。しかし一気に読み進めてしまう魅力(という表現が適切かどうかはさておき)があった。

私を含めて多くの人は新型コロナを端緒としたその後の社会情勢に翻弄されていると思っている。「こんなことさえ起きなければ・・・」である。

しかし私はこの書籍を読んで、「まだ、自分の能動的行動で変えることができるだけ素晴らしい」と考えるようになった。

パチンコ業界を含むBtoCの業種は総じて厳しい。そして私を含むその周辺業種も同様に厳しい。だからと言ってその外部環境に流されてしまうのは間違っていないか。人間は「選択の自由」を持っているではないか。

嘆くことは簡単だ。
動かないことも簡単だ。
そして行動を起こすことはとても難しい。
それでも動こう。動けること、現状を変えるために行動できること、それが人間に与えられた「特権」だと思う。

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