水槽脳仮説~哲学的な、問い~
■ この世界は全て、“脳”が作り出した幻影?
「この世界は全て、脳が作り出した仮想世界である。実在するものは何一つなく、すべては脳がそのように認識しているだけなのである。」
このような話を聞いたことはありませんか?これは「水槽脳仮説」と呼ばれるものです。
例えば目の前に赤いリンゴがあるとしましょう。誰にも、そして自分にもそれは明確に理解できます。
なぜヒトは目に前にあるモノが「赤いリンゴ」だとわかるのか、それは網膜に映し出された情報が神経シナプスの伝達によって脳に到達し、脳が情報処理をしているからです。
これを究極的に考えるならば、
・そもそも網膜すらいらず、情報を脳に与えるだけでそれが「赤いリンゴ」だと認識するのではないか
・つまり網膜も赤いリンゴも存在せず、ただ”脳”のみが存在している
と考えられます。
たとえて言えば、脳が水槽に浮かべられて電極が脳に刺さっているイメージです。SF映画などでありそうなシチュエーションですね。
■ 仮想世界ならば、なんとでもなる
もちろん私自身はこのような仮説は信じていません。(こう思うことすら、水槽脳仮説信者には「そう思うように脳が考えているのだ!」というでしょうが。)
しかし、「仮想世界であるのなら、それこそ世界は自分の思うがまま」とは思います。
今目の前にある苦境=新型コロナ、遊技機、業界の斜陽傾向などがすべては自分が作り出したものなのならば、それは自分次第で変えられることにつながります。
アインシュタインは「ヒトが想像できることは、すべて創造できる」と述べました。実際に空を飛び、宇宙に出ていきました。
どれだけ“今”が苦しくても、「すべては自分で変えられる!」、そう信じて前を向いていきたいです。
■ ちなみに・・・
じつはこの仮説には大きな矛盾があります。それは、
・水槽に浮かべた脳を、管理するヒト(世界)がいる
ということです。
「この世界は全て脳が作り出した“情報の世界”だとするなら、その脳を管理している“存在”は何なのか」
これは大きな矛盾ですね。
(>_<)