「徒然と思うところを書いていく」、ABC林の雑感もなんと60回目となりました。不定期更新ですが、改めまして皆さまありがとうございます。
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最近、支援先の商圏内で閉店する競合がありました。もちろんその影響もあり競合閉店後は順調に稼働を伸ばしています。直近の数字はおおむねコロナ前=ごく普通の営業の水準となりました。
「当り前じゃないか」
そう思う方も多いと思います。
しかし私はそうは思いません。
もちろん商圏内で閉店する店舗があればそのお店の常連さんは他に行くしかなく、結果的に周辺店舗は潤うでしょう。
私はそのような「当然の帰結」のことを言っているのではなく、「パチンコをする気がある人が残った」ことをに注目しました。「やめなかった人」が多くいたことです。
その商圏のコロナ前とコロナ後、競合閉店後のおおよその客数は以下の通りでした。(平日)
コロナ前(2020.1)・・・約900人
コロナ後(2021.1)・・・約600人
競合閉店後 ・・・約550人
閉店した競合は2店舗で合計150人くらいの集客をしていたので、50人は離脱するものの100人は残ってその他の店舗(自店を含む)に分散したことになります。
新型コロナを契機に稼働が激減したパチンコ店、昨年の緊急事態宣言解除後にグッと稼働が回復しましたが、それでも2019年の最低稼働の月を超えることはありませんでした。
(最もよい8月の稼働であっても前年最低の11月よりも低い)
コロナ拡大~緊急事態宣言で減った方は戻ってこなかったのですが、一方で解除後に戻ってきた方たちは底堅い稼働となっていることに注目です。
さてさて。
解除後の遊技客は本当にパチンコが好きで残ってくれている。
離れたライト層と思われる方は戻ってこない。
ここをしっかりと認識したいところです。
訴求はどんな人に向けることが効果的か?
彼らは何を求めているのか?
いま、残念ながら(いわゆる)スリープ層とされる人たちはまず戻ってきません。コロナを契機にやめた人たちもです。
コアな人たちを引き付ける要素は何か?
今の広告、訴求は正しいか?
総付け景品、野菜イベント、ライター、演者。
出し方、導入機種、日別、曜日別。
ルーティンで繰り返してきたことの見直し。
これは誰もが言うこと、でも実践してこなかったこと。
ある意味外部環境で強制的に見つめることになった、これはキッカケであり、機会。
この「機会」を生かしましょう。